tanjito’s diary

元教員人事,学校管理職,教育学系大学講師を歴任した教職歴29年のベテラン塾長と家庭療育の実践家であり,メンタルケア心理士®(心理カウンセラー)である副塾長が新しい時代の〈教育〉について熱く語るブログです。通常のブログとは異なり,1本のブログが10,000字を超えることも日常茶飯事。当塾ではそうしたブログを「ブロンブン(ブログ+論文)」〔造語〕と呼んでいます。一元論的トランスモダン論を援用した新たな視点から〈新しい教育〉を模索していますので,是非ご一読をお願いいたします。

〈ホンモノの教員〉は〈ホンモノの教員〉にしか創れない。

「塾長の述懐」の第13弾です。このシリーズではしばらくご無沙汰いたしました。今回の述懐は本音の一部を吐露いたしました。「LINE Openchat」や「ある人」などが織り成すセレンディピティ―が,筆者に〈ホンモノの教(職)員〉について語らせたのです。辛辣…

ホストの夜な夜な大事件―〈言語(運用)能力〉の育成を主眼にした朝の一斉読書!!―

ホストの夜な夜な大事件―〈言語(運用)能力〉の育成を主眼にした朝の一斉読書!!― 教育活動には種々の態様があります。また,一つひとつの教育活動には,それぞれの教育的意義及び目的/目標とされる効果等があります。しかし,遺憾ながら,それらの意義や…

「敵/味方」の思考性を止揚(aufheben)せよ!!-一元論的「保護者-教員(学校)等」関係論-

差し伸べられた手をとる(提供 photoAC) 教育活動には種々の態様があります。また,一つひとつの教育活動には,それぞれの教育的意義及び目的/目標とされる効果等があります。しかし,遺憾ながら,それらの意義や教育効果の目標化などは,日々の教育実践の…

学習規律の確立には学習者の内発的動機づけが肝心!!

本ブログは「「鍛地頭-tanjito-」の教育論」(「実践編」)の第2弾。今回は「学習規律」に焦点を当て,塾長の教育実践を披瀝しながら,「学習規律」と「外発的動機づけ」・「内発的動機づけ」との連関性について語ります。一般の方にもお読みいただける内容…

提出物の提出状況から氷山の水面下部を見よ。

「「鍛地頭-tanjito-」の教育論」に新設したカテゴリー「実践編」の第1弾です。今回のテーマは「提出物の指導」。単なる忘れ物対策は指導ではありません。「氷山の水面下部」を見ることから〈ホンモノの指導〉が始まります。その意味とは? 塾長の教育実践…

教員採用試験で「場面指導」を「バメンシドウ」と思うな!!

「定式化した戦略的な思考で突っ走るな!!」「「まずは方法ありき」と言った考え方を捨てろ!!」本ブログは,昨今,教員採用試験において比重を増してきた「場面指導」を日常の学校教育の文脈に位置付け読み直し,教職員の乳幼児・児童・生徒に向ける熱き…

〈いのち〉の大切さを知る体験講座

命を守る(提供 photoAC) 咄嗟の出来事(例:緊急事態への偶発的な直面)に対しての「対処・対応する能力」と,身の回りに生起する数々の問題を発見・解決する「問題解決能力」とは似て非なるものです。こどもたちに適切であると思われる言動等を求める前に…

模擬授業は「パフォーマンス」では乗り切れない!!

0 プロローグ 1 「模擬授業はパフォーマンスですよね?」 2 模擬授業は飽くまでも〈授業〉だ!! 3 〈授業〉は教師そのものを投影する〈教師〉の総合体である 4 まとめ 0 プロローグ 本ブログは教員採用試験の受験者(教員志願者)向けに塾長が書き下…

お手伝いからの〈学び〉の発展―「自己有用感」と「食育」―

自分を信じて(提供 photoAC) この夏休み,家庭内の取り組みとして「お手伝いお当番さん」1)を行っています。どのようにすれば効率よく当番の作業ができるのかを自分たちで考え実践するこどもたちの姿は,とても頼もしく思えます。こどもたちも私も徐々にき…

夏休みに家族で取り組む「お手伝い当番表」

先日,「これは!!」というFacebookの記事に邂逅し拝読しました。それは,しみずよしみさんが投稿されていた「家族で取り組む家事当番表」の記事です。記事内の「みんなのおうち」という表現にもグッと心を摑まれました。こどもの成長を願い,〈家族みんな…

「思いやり」と温情主義―ポストモダン終焉期の実相〔12-2〕

「塾長の述懐」シリーズの第12弾です。今回はポストモダン終焉期の実相として,現行の大学入試を採り上げながら,〈言語能力〉及び〈言語運用能力〉の低下がもたらす弊害について,視点論的な見方から,温情主義(パターナリズム)及び「思いやり」にまで言…

住本家で起きる謎の怪奇現象?!

住本家では,夜な夜な不可思議な謎の怪奇現象が起きています。それも,ほぼ毎日…。その様子の撮影に成功しましたので,ブログに綴ります。読者の皆様,夜,眠られなくなったらごめんなさい。撮影した画像分析と量子力学を援用した謎の解明にもチャレンジして…

ポストモダン終焉期の実相〔12-1〕

「塾長の述懐」シリーズの第12弾です。今回はポストモダン終焉期の実相(その1)として,「現行の大学入試」及び「「エリート言説」の〈相対化〉」を採り上げながら,〈言語能力〉及び〈言語運用能力〉の低下がもたらす弊害について言及してみました。一元…

西日本豪雨災害から1年-それぞれの想いを乗せて

西日本豪雨から1年が経過しました。私(住本)も被災者の一人として,心の傷が癒えぬまま,日々を懸命に生きて参りました。その間に思い,感じたことは枚挙に遑がありません。お亡くなりになられた方への哀悼の意と未だ日常を取り戻しておられない皆様への…

副塾長,西日本豪雨により被災!!  -「思い出」が〈思い出〉になってしまった-

西日本豪雨から1年が過ぎました。お亡くなりになられた皆様に謹んでお悔やみ申し上げます。また,豪雨被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。この度,西日本豪雨災害直後に認めていたブログ記事を投稿することといたしました。被災者となった…

すかさず! 大きな声で! スマイル!!

こどもに接するとき,できないことではなくて,努力すればできることに着眼する。そのできることを「こども―保護者」間で日々の目標として設定し,できたらならば,「すかさず! 大きな声で! スマイル!!」とその都度評価してあげましょう。お子様の「自己…

【後編】個に応じた発達支援―ペアレント・トレーニングを採り入れてみて―

発達支援のポイントはこどもの「個」の特性を把握することにあります。関係諸機関とも連携を図りながら,まずは保護者がしっかりとその特性を把握することが大切です。その特性も成長の時間軸に沿って変化しますから,その時,その場で必要な支援を行う必要…

【前編】個に応じた発達支援―ペアレント・トレーニングを採り入れてみて―

発達支援のポイントはこどもの「個」の特性を把握することにあります。関係諸機関とも連携を図りながら,まずは保護者がしっかりとその特性を把握することが大切です。その特性も成長の時間軸に沿って変化しますから,その時,その場で必要な支援を行う必要…

「The パクるな!!」-オリジナリティーを求めて-(第6回)

「The パクるな!!」の第6弾。教師に求められるオリジナリティーを探し求め,今回はその根底となる概念「オリジナリティーを創造する視点形成の在り方」を当塾なりに論じます。愈々,C・オットー・シャーマーの「U理論」を援用した当塾独自のオリジナリ…

「地頭」を「鍛」えれば受験はクリアできる〔11〕 

「塾長の述懐」シリーズの第11弾です。今回のテーマは「「地頭」を「鍛」えれば受験はクリアできる」です。小手先の受験テクニックも「地頭」が鍛えられていれば,自ずと身に付くものです。しかも,進学塾ではなく家庭で。当塾の「地頭」の定義と共に,「地…

「受験脳(テクニック)」育成の弊害と「鍛地頭」の必要性について〔10〕

「塾長の述懐」シリーズの第10弾です。「受験社会―食品添加物―多動(HD)」が意味するものは何か? その意味を塾長が繰り返し体験する「セレンディピティー(serendipity)」と塾長が大切にする〈学縁〉から解き,「「受験脳」育成の弊害/「鍛地頭」の必要…

脱現行受験社会―塾長の述懐 第9回(2019.5.19(Sun.))―

「塾長の述懐」シリーズの第9弾です。高校の学びの脱画一化を謳うニュース記事が世間を賑わすようになりました。当塾の塾長が平成15年度に教育系国立大学で講じていた教育の方向性が,政治主導ではありますが,漸く実現化の緒に就いた感じです。今回以降,…

指導を共有する「保護者―学校」間の連携ー軽度自閉スペクトラム症の息子の場合―

「(定型・非定型を問わず,)こどものことで,学校とどのように連携を行って良いかわからない。」と仰る保護者が数多くいらっしゃいます。そのような方に朗報です。軽度自閉スペクトラム症のある小学2年生の息子を持つ当塾の副塾長が現実に行った「保護者―…